報道写真展を見に行って、モヤモヤが消えた話

写真が好きだ。幼い頃からアルバムを見るのが好きだったし、旅行に出かけては写真を撮った。当然、「ザ・記念写真」的な写真が多かった。

 

子供が産まれたタイミングでデジタル一眼レフを買った。CanonのEOS Kissだ。初心者向けの機器ではあるが、「写るんです」やコンパクトデジカメとの写りの違いに驚き、暫くの間は何でもかんでも写真を撮ったものだ。

 

暫くすると「もう少し、思ったように写真を撮りたい」と思うようになり、また「オート」以外の撮影モードが気になり、「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」「ホワイトバランス」「構図」といった用語の意味や使い方を学んだ。

 

いくつか写真展も見に行った。しかし、次第に腑に落ちない部分が出てきた。写真に関する本を見ても、なんだかモヤモヤする。しばらくモヤモヤが続いていたのだが、先日報道写真展を見に行って、ハッと気が付いた。

 

2018年報道写真展 | 企画展 | ニュースパーク(日本新聞博物館)
2018年報道写真展 - 情報社会と新聞を知るミュージアム
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「自分が撮りたいのは ”作品” では無かったんだ!!!」

 

写真の撮り方については多くの本が出ているが、その多くは “作品撮りをする写真家・カメラマン” の方が書いた物が多い。そして、それらの本には人・物をどのように撮るか、その表現方法について書かれていることが少なく無い。多少雑な書き方をすれば、観る者の想像力を掻き立てるような写真の撮影方法。が基準になっている。
もちろん、これらの写真を否定しているわけではない。見ていて楽しい・美しい・すごいといった写真は多く、想像力を掻き立てられる。

 

しかし、私が撮りたいのは作品では無い。ときどきモノクロで見てみたり、セピアで出力してみることはあっても、基本は自分が見たものを忠実に残したい。自分が残しておきたい・再び観たいと思う景色や瞬間を、忠実に切り取っておきたいのだということに気が付いた。

 

報道写真展2018

 

この事に気が付いて、心の中にあったモヤモヤが消えた。
とはいえ、最善の場所からターゲットを捕捉し、瞬間的に構図を決め、露出は常に適正、ブレが無く撮影するという意味では、こちらの方がシビアで想像力が求められるに違いない・・・。

 

報道写真展

 

カメラの購入直後には何度かEOS学園に通ってみたものだが、講座名に「作品」「表現方法」といった単語が付くものが多いことに違和感を感じ、最近はめっきり足が遠のいていた。自分が何にモヤモヤしていたのかが明確になったので、また撮影力向上のための勉強を再開しようかと思う。

 

報道写真展

 

その前に、先日CP+に行ったことで、新しいカメラが欲しくて仕方無い。今後は本格的にミラーレスの時代になっていくのだろうか。これまでの経験上、このようなタイミングで買い物をすると大概失敗してきた(消え行く運命の方を購入してしまう)ので、もう少しだけ待ってみようか・・・。

 

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