まもなく2019年5月1日。元号が平成から令和に代わる。
新元号が決まってからというもの、特に最近「平成最後の・・・」という言葉を良く見かけたり耳にしたりする。平成最後の大売り出し、平成最後の1週間、などなど。ちなみに今日は平成最後の月曜日だ。「よろしく令和」「令和記念セール」といったものも見かける。
私は昭和生まれなので、元号が昭和から平成に代わる経験もした。昭和天皇が崩御し、当時は官房長官だった小渕恵三さんが額縁に入った「平成」の二文字を掲げた。
この瞬間より前に、次の元号が「平成」になるということは誰も知らなかった(正確に言えば、一部の関係者は知っていたのだろうが)し、仮にかなり早い段階で次の元号が公表されていたとしても、「昭和最後の・・・」「平成記念・・・」なんて言ったりした日には、それこそ大問題になっただろう。
というのも、元号が代わるのは「皇位の継承があった場合」に限られており、これまで天皇の生前退位は認められていなかったからだ。
それが今回は、どうしたことだろう。天皇陛下の生前退位が決まり、1ヶ月前に新元号が発表されると、あちこちで「平成最後の・・・」「よろしく令和」という言葉を見かけるようになった。もはや、全く目にしない日は無いくらいだ。
たしか、以前に見たニュースで「ITシステム等で新元号への対応をおこなう必要があるため、天皇の退位を前に新元号を発表する」と言っていた記憶がある。今やITシステムを抜きにして世の中は回らないため、本来、皇位継承のタイミングで発表すべき新元号を止む無く1ヶ月前に発表したのだろうが、それがなんともカジュアルな標語を生み出してしまった。
話を少し戻すと、新元号発表のきっかけとなったのは、やはり今上天皇の生前退位の表明だろう。昭和天皇は、現人神から人間天皇・象徴天皇となられ、今上天皇は生前退位を表明された。皇太子さまのご意見はニュース等であまり見かけないが、秋篠宮様は皇室の変革に積極的な様子に見受けられる。
今後、皇室がどのように変わっていき、元号制度もどのようになっていくのか、少し気になり始めた今日この頃だ。
そして、きっとこれが「平成最後」の記事・・・。
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