コロナウイルスの影響により、薬局でマスクを見かけなくなってから暫く経つ。
品薄と言われているが、通勤で電車に乗って周りを見回してみると、マスクをしている人の方が圧倒的に多いことに気が付く。そして、もう少しよーく見てみると、貴重品である筈のマスクを着用しているにも関わらず、未だに正しい着用をできていない人が、それなりの割合でいることに気が付く。
(以前よりは、だいぶ減ったが。)
ひょっとすると自分も間違っているかも・・・と思い、マスクの正しい着用方法について調べてまとめることにする。
まず、以下の3つをおこなうことで、顔とマスクとの隙間が少なくなり、着用による効果が上がる。
- ワイヤー(硬い部分・針金)が片側に入っているマスクは、鼻の部分にワイヤーが当たる向きで着用する。
- マスクのプリーツ・ひだは下向きになるように着用する。(マスクと、(耳にかける)ゴムの接着面が外側を向くことが多いはず。説明書を確認すること。)
- 鼻の部分に当てたワイヤーは、鼻の形に沿って曲げる。
- 着用したマスクで、鼻から顎までしっかり覆う。
逆に言えば、この3つをしていないようであれば、正直言ってそのマスク着用による予防効果は薄いと言わざるを得ない。
次に、正しく着用できていても、生活をしていれば食事などのタイミングでマスクを外す必要が出てくる。この時も注意が必要だ。生活中の注意点は以下だ。
- 着用中、なるべくマスク(特に口回りの部分)に触らないようにする。
- マスクを外す場合は、ゴムの部分を持って外すようにする。
- マスクを触った手は、洗う。
- 外したマスクは、顎にかけないようにする。(顎に付着していたウイルス等が、マスクの内側に付いてしまうため。)
- 外したマスクは、なるべく再利用せず、新しいマスクを使うのが良い。
これらがきちんとできていて、初めてマスク着用による予防効果が(多少は)あると言える。
実は先ほどから「予防」「予防」と言っているが、実は「予防」の観点では、マスクよりも手洗い・うがいの方が効果があると言われている。
咳やクシャミの症状のある人がエチケットとしてマスクを着用し、咳やクシャミの飛沫が飛び散ることで他者への感染を防ぐことには効果があるが、健康な人がマスクを着けても感染を防げるという科学的な根拠は、実は無いらしい。
とすると、毎日電車で見かける「プリーツ上向き、ゴムの接着面内向き」「鼻は出しっ放し」のあの人は、おそらく殆ど全くマスクのマスクの着用効果は無く、マスクによって「顔を隠す」ことが目的なのではないかと疑ってしまう。
(髭を剃るのが面倒、化粧のノリが悪い、口臭が気になる、ニキビ・吹き出物、前歯が・・・etc)
ちゃんとマスクをしていないあなた、見られてますよ。
マスクをする理由は個人の自由なので余計なお世話かもしれないが、「顔を隠す」ためにマスクをしている人は、流通が元に戻るまでの間は新規の購入を暫く見送り、本当に必要としている人にマスク譲ってみてはいかがだろう。
ちなみに自分は・・・正しく着用できていたようだ。安心した。
参考文献:
厚労省:マスクについてのお願い
自治医科大学附属さいたま医療センター:マスクの効果と正しい使用方法
長野県:正しいマスクの着用方法について
など
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