月極駐車場を探すのが、意外と大変な話

事情があって、一時的に駐車場を借りる必要ができた。これまではずっと自宅に停めていたため駐車場について気にしたことが無かったが、今回かなり難儀したので今後のために纏めておく。

 

 

駐車場を選ぶ際のポイント

 

駐車場を選ぶ際のポイントとして、以下が挙げられる。

  • 駐車場の大きさ・サイズ
  • 駐車場の場所
  • 駐車場の料金
  • 屋外か屋内か

 

 

駐車場の大きさ・サイズ

駐車場のサイズとしては

  • 全長
  • 全幅
  • 全高

が示されていることが多い。これらの数字を車検証の数字と見比べて、数値が等しいか、あるいは車検証の数字の方が小さい必要がある。もし、車検証の数字の方が大きいようであれば、駐車場に車が収まらないということになるので、基本的に契約を断られるだろう。

しかし、車検証の数字の方が小さかったからと言って、安心してはいけない。特に古いタイプの機械式駐車場については、これとは別にタイヤ幅の制限があることが多いからだ。

 

さらに、仮にタイヤ幅の制限が1,800mmまでとした場合に、駐車場の接地場所のサイズも1,800mmだとするとタイヤのリムやホイールを擦ってしまうことになるため、左右に余裕幅を見込んで設計しているのだが、この余裕幅というのがメーカーや機械ごとにバラバラらしい。
(さらに管理業者側でさらに余裕幅を見込んでいることもあり、かなりカオスな状態。)

 

ちょうどレールに沿って車を進めていくようなイメージなのだが、これがなかなかのストレスだ。まっすぐ進めるだけでも少々気を遣わなければいけないのに、曲がりながらバックしつつの入庫だったりすると、いつか油断して擦ってしまう日が来るかもしれない。

 

 ※赤丸で囲んだ出っ張りのため、タイヤ幅制限というのが出てくる。

 

 

駐車場の場所

まず、車庫証明が必要な場合は自動車を使う場所(自宅や出先など)から2kmの範囲内で車庫を探す必要がある。自動車を使う場所(自宅や出先など)と車庫との距離が2kmを越えてしまう場合、車庫証明を取得することができないからだ。
また、特に自宅近くで借りる場合、自宅からの距離は車の使い勝手に影響する。当然、自宅から近い場所で契約できるに越したことは無いのだが・・・ここが金額やその他条件との兼ね合いになるところ。

 

また、駐車場に車を入れるまでの経路、駐車場を出てからの経路にも気を配りたいところ。繁華街のド真ん中だったりすると、入出庫時に歩行者が多く、徐行したり一時停止したりと意外と時間を必要とするかもしれない。駐車スペースの前面通路が広い方が、当然出し入れが楽で駐車しやすい。

 

周辺地域の治安にも注意しておく必要がある。以下のような貼り紙が見受けられるようなところは、周辺相場より安かったとしても、愛車の保管場所には向いていない。

駐車場

 

 

駐車場の料金

いうまでも無く、契約後、毎月支払っていくことになる金額を意味する。
しかし、これ以外にも

  • 振込手数料
    数百円だが、毎月の振込手数料を負担しなければならないことがある。必要なお金なら、最初から提示してくれれば良いのに、契約直前で提示されることが多い。
  • 敷金、礼金、仲介手数料、事務手数料、更新料
    この辺のシステムはマンション、アパート等の賃貸住宅と同様だ。

が必要な場合があるので、よく確認して契約することが必要だ。

 

 

屋外か屋内か

駐車場の種類としては、おおまかに分けて、以下のパターンがあげられる。

  • 屋外
  • 屋内(自走式)
  • 屋内(機械式、パズル型)

 

選択肢の数としては、屋外の駐車場の方が圧倒的に多いだろう。

 

しかし、屋外の駐車場の場合、車は常に風雨に晒されていることになる。塗装面へ影響があるし、屋内駐車場と比べると汚れも気になってくるところ。また、誰でも簡単に車にアクセスできるため、いたずらや盗難の被害にあってしまう可能性もある。

 

そうやって考えると屋内駐車場の方が良いのだが、マンション内の住民向け駐車場を除き、住宅街では意外と屋内駐車場を探すのが難しかったりする。特に出し入れが楽な自走式の駐車場は、本当にレアだ。最終的には現地確認が必要となるため自分の足で見て回るのが良いが、地元の不動産屋や仲介業者に聞いて探してもらうのも一つの手かもしれない。

 

 

他に気を付けるべき点

  • 車高を下げている車については、前面道路や歩道の段差、入庫スペースの「最低地上高」制限を気にする必要がある。
  • 機械式駐車場は、ほぼ全てが「ルーフキャリア」お断り。これは、ルーフキャリア込みで駐車場の「全高」に収まっている場合でも変わらないようだ。機械動作時の事故予防が目的らしい。納得がいかない部分ではあるが、それがルールと言われてしまっては、残念ながら仕方が無い。
  • 機械式駐車場については、「ボディーカバー」もお断りというところが多い。ルーフキャリアと同様、機械への巻き込みによる事故防止という観点によるものらしい。

 

 

「駐車場の大きさ・サイズ」のところで書いたとおり、機械式駐車場については、全幅が決められていても、余裕幅がメーカーや機械ごとにバラバラだ。また、駐車場に車を入れるまでの経路、駐車場を出てからの経路、駐車場の前面道路の状況について、ある程度はGoogle Mapsで判断できるものの、やはり現地を見ておいた方が安全だ。駐車場の貸主や管理会社が、ある程度の情報を提示してくれれば・・・という気はするが、やはり最終的には現地まで足を運び、そして実際に試し入れをしてから契約をした方が良い。

 

 

こんなポイントも・・・

最近は、駐車場のサブリース会社もある。
賃貸会社経由で契約する場合は貸主と直接契約するのと月額賃料に変わりは無いが、意外なことにサブリース会社経由で契約すると月額賃料が安くなったりもする。契約手数料や敷金・礼金の金額も踏まえ、どちらが得か(何か月で費用が逆転するか)を計算すると、より良い結果が出るかもしれない。
契約したら毎月自然徴収されてしまう費用なので、ギリギリのタイミングまでより良い条件を諦めない気持ちが肝心だろう。

 

 

おしまい。

 

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