前回の徳島編に続き、今回は愛媛編だ。
ガイドブックに基づくと、「道後温泉」「松山タウン」「しまなみ海道」あたりが愛媛での有名どころだろうが、今回の旅行の中で「行ってみなければわからなかった」随一のスポットは佐田岬だ。
佐田岬とは
百聞は一見に如かず。ということで、まずは地図で示す。ここだ。↓
佐田岬は、四国の北西部から、九州方向に向けて針のように伸びた半島(佐田岬半島)の先端にある。
ここは「さたみさき」では無く「さだみさき」と読むのが正解だ。カーナビに「さたみさき」と入力すると、九州最南端の佐多岬に連れて行かれる。入力後、カーナビが示している場所の確認は必須だ。
ちなみに、佐多岬(さたみさき)はココ。↓
佐田岬(半島)でのお勧めスポット
道の駅 伊方きらら館
佐田岬(先端)までの道のりを1/4程度進んだところにある道の駅だ。佐田岬までは先が長いので、ここの駐車場で「じゃこ天」を買って行くのが良い。これまで、じゃこ天を美味しいと感じたことはほとんど無かったが、ここのアツアツのじゃこ天・じゃこカツは本当に旨かった。
また、ここは展望台からの眺めが良い。「前を見ても後ろを見ても海。」で、佐田岬半島が本当に細長い半島だということを実感できる。
ちなみに、ここの売店では夏場にクワガタを販売している。都市圏で販売されている値段を比べるとかなり良心的な値段であったため、興味がある人には一見の価値があると思う。
なお、隣には四国電力 伊方原発のビジターハウスがある。原発の是非についてここで触れるつもりは無いが、「人間がコントロールできるという証」を見出すことはできなかった。
佐田岬メロディーライン
まず、メロディーロードとは「アスファルトの路面に溝を掘ることにより、タイヤとの摩擦・振動でメロディーを感じられる道路」のことだ。そのメロディーロードが愛媛県内にもある。それが佐田岬メロディーラインだ。ここでは「みかんの花咲く丘」を聞くことができる。
道の駅 伊方きらら館から僅かの距離なので、メロディーラインを過ぎるまでは「じゃこ天」は我慢した方が良い。
なお、こちらに書かれているように法定速度(時速50km)で走るのが良いようだ。交通量が多くなく快適だからといって、速度超過しないように気を付けたい。
佐田岬
最終目的地。「馬鹿と煙は・・・」という言葉があるが、それに近い感じだろうか。私は「最〇端」に引き寄せられる傾向がある。
私の話はさておき、ここは駐車場に到着した後も岬の先端まで20分程度歩く必要がある。しかし、その分だけ、到着した時の喜びはひとしおだ。ここでも、他の岬と同様に絶景を見ることができる。
興味が無い人からすれば、どこの岬も「自分が立っている陸地と、周りは海。」という同じ景色に見えるのかもしれないが、場所によっては目の前の陸地は別の国であったり、そもそも目の前に陸地が無かったり、あるいは「あの辺に我が家があるのだな」と思ったり、想像を巡らすことで様々な思いが芽生える。
佐田岬に行く際に気を付けたいこと
バスでは途中までしか行けない
バスでは、途中の三崎港口バス停までしか行くことができない。そのため佐田岬まで行くには、自家用車・バイク・レンタカー、あるいはバス停からタクシーに乗る必要がある。
片道1時間30分~2時間は必要
佐田岬半島の付け根の八幡浜市から、佐田岬駐車場まで車で1時間10分程度かかる。また、駐車場から展望所まではアップダウンがある道を20~30分程度歩く必要がある。途中でじゃこ天を買って展望台を見る等ゆっくり回るのであれば、片道3時間程度は見込んでおいた方が良いだろう。
道が狭い
途中、三崎港まで伸びている国道197号は走りやすいものの、三崎港から佐田岬までの道路では道が狭い個所もあり、集落内での車のすれ違いをおこなう必要もある。ある程度の運転経験があった方が安心だ。
それでも佐田岬に行く理由
自分の場合「馬鹿と煙は・・・」に近い感じで、岬には自然と引き寄せられてしまうのだが、やはり最たる理由としては「いかに Google Mapsのストリートビューが優れているとはいえ、実際に現地に足を運んでみなければわからない発見やワクワク感が止められない。」といったところだろう。
風力発電の風車がブォンブォン回っていたり、刈られたミカンがバスケットに積まれた状態でリフトで運ばれていたり・・・と、普段見ることが無い景色が満載だ。
是非、機会があれば行ってみていただきたい。
帰って来てから気付いた疑問
旅行から帰って来て、何人かに夏休みの話を話したところ、その中に愛媛県生まれの人が数人いた。私が愛媛に行ったことを彼・彼女らに伝えると、不思議なことに全員が「え?愛媛県まで来てくれたんだ。ありがとう。」と言う。このようなコメントを受けたのは初めてだ。
これが地元愛というやつだろうか?愛媛県は地元愛が強い県なのだろうか・・・?謎だ。
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