映画「HOMME LESS」を久しぶりに観た。この映画のことを知ったのは、クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」だった。
無上の喜びを追及せよ、ただし悪夢を生きる覚悟で。
この言葉に吸い寄せられるように映画館に向かったことを、今でも思い出す。
作品の概要
マーク・レイ、52歳。ニューヨークを拠点に活動するファッションモデル兼フォトグラファー。デザイナーズスーツを着こなすハンサムな彼は、一見誰もが羨む“勝ち組”だが、実は6年近くもマンハッタンのアパートメントの“屋上”に秘密で寝泊まりしている。家族や恋人をも持たず、厳しい競争社会で生き残るために編み出した「家を持たない」ライフスタイルに元モデル仲間でピエール・カルダン等の企業PVを手がけるオーストリア出身監督が3年間密着。音楽をクリント・イーストウッドの長男でジャズベーシストのカイル・イーストウッドが書き下ろした。
出典:シネマ・ジャック&ベティブログ より
ちなみに邦題は「ホームレス ニューヨークと寝た男」であるが、この邦題はやはりイケてない。と今でも思う。
久々に観て・・・
主人公のマークさんはとてもパワフルで、観ているとまるで「おいおい、もっともっと人生もがいて楽しまないともったいないぜ!」と語りかけられているようだ。元気をもらえるのだ。そういう意味では、この映画を観る時は、少し疲れていたり、何かに悩んでいる時のような気がする。
そして、あまり書くとネタバレになってしまうため控えるが、「好きなことを(仕事に)して食えない」のと、「嫌々だが、仕事をして食える」のとどちらが良いか。ということについて今回も考えさせられた。究極の選択だ。
子供を持つ親としては、(動物的な表現をすると)子供が成長した時に「周囲に迷惑をかけることなく、自分で餌を取って食っていける」ようにすることが1つの役割だと思っている。もちろん「好きなことをして食っていける」のが最も良いのだが、現実的にはそのような人は多くないだろうし、そのような人たちであっても、苦労や我慢が皆無ということは無いだろう。
さて、今後どのように子供たちの成長を見守っていくか・・・。
ちなみにこの映画が公開された後、マークさんは”屋上”を追い出されてしまったそうであるが、彼のFacebookは毎日更新されているため、どこかで元気に暮らしているようだ。
最近は動画配信サービスでも観ることができるらしい。それにしても、便利になったものだ。
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