きっかけ
いつからだろう、サーフボード用のフィンが増えてきた。
道具一式と一緒に部屋の片隅に置いといても良いのだが、フィンにはいろいろな色や形があり見ていて楽しい。サーフショップに色とりどりのフィンが並べられているのを見て、ショップのようにディスプレイしてみようと考えた。
しかし、市販品を購入しようと思って探し始めると手頃な物が無い。飾れる枚数が多かったり少なかったり。また、スタンド自体に相当の大きさがあり、飾れる場所も選びそうだ。金額も数千円~と、結構いい値段がする。
メルカリ等も探してみると、木片に溝を掘っただけのような物が 2,000円~ 販売されていた。これなら自分で作れそうだ。
作ってみよう、そう考えた。
道具と材料
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木片
この木片に溝を掘ってフィンを立てることになる。ポイントは、重さと大きさ。フィン単体を立てると、面の方向に倒れやすいことがわかるだろう。おそらく、この「倒れる」ことを防ぐために、市販のフィンスタンドは横長の物が多いのだと思う。しかし、木の重さと溝の掘り方に注意すれば小さいスタンドも作れる筈だ。
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トリマー
木片に溝を掘るために使う。持っていなければホームセンターのDIY工房やレンタル工房で借りても良いが、怪我をしないように使い方は理解しておくこと。
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トリマー用ビット
溝掘りするための刃の部分。フィンのベース部分の厚みを測り、それと同じか僅かに厚い幅が掘れるものを選ぶと良い。私は高儀の10mmのストレートビットを使った。
別途専用のビットを買えば、サーフボードのようにフィンボルトを使って固定するような溝を掘ることも可能だ。
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トリマー用ガイド
まっすぐ溝を掘るために、トリマーに添える道具。まっすぐな木片等で代用することも可能。
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クランプ(固定具)
まっすぐ溝を掘るために、木片を固定するための道具。
このようなレバーを引くタイプの物が、固定が簡単でズレも発生しにくく使いやすい。ホームセンターで安い物も売っているが、固定する力が弱いため、このIRWIN製のがお勧めだ。カラーも良い。
注意点としては、固定するのが1か所だけだと、力が掛かった際にそこを中心に回転してしまうため、最低でも2か所を固定すること。 -
作業場所・作業台
トリマーで木を削ると、それなりの音と木屑が出るので注意が必要だ。ホームセンターのDIY工房やレンタル工房の場合は不要だ。
アマゾンジャラとの出会い
ある日のこと、探し物がありスーパービバホーム豊洲店へ行った時のこと。端材コーナーへ行くと「アマゾンジャラ」のブロック端材100円で売っているではないか。比重が高く、耐久性に優れた超硬質木材。ウッドデッキやフェンスなど屋外の用途に適している。ホームセンターのカットサービスで受け付けてもらえないこと、仮にカットしてもらっても重くて持ち帰りが大変であろうことから、これまで検討の候補外だったこの木材を連れて帰ることにした。(それでも小さいのに重く、持ち帰りには苦労したのだが・・・)
縦:104mm × 横:101mm × 厚さ:30mm これで重さは約348g。(溝を掘った後の重量)
加工(溝掘り)
まっすぐ溝を掘るだけなので、割愛。フィンが安定する深さになるまで、何度かビットを出し掘り進める。溝の深さは、フィンを合わせながら確認すると良いだろう。前にも書いたとおり、怪我をしないようにトリマーの使い方は学んでおくこと。
完成
これが溝を掘った後の写真だ。この木片くらいの重さがあれば多少の力がかかっても倒れないはずだが、「倒れないこと」を優先し、斜めに溝を掘ったのがポイントだ。
溝が少し角からズレてしまったのは、今後の課題ということで。なお、実際にフィンを立てるとこのようになる。
もしフィンが溝から抜けて倒れてしまうことが心配なら、フィンのベース部分に(ベース部分と同じ厚さにカットした)両面テープを貼って固定すればよい。
また、スタンド部分が動いてしまうことを気にするならば、ダイソーなどで買った滑り止めシートをカットし、スタンドの裏側に貼りつければ良いだろう。
今は5本のフィンを並べているが、「インテリアだ」と言い張ることで、もう何本か買い増すことができないだろうか・・・。
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