増上寺会館大食堂で、お坊さんと並んでランチを食べる話

ランチを食べる場所として「食堂」というキーワードに凝っていた時期がある。その時に見つけたのが、増上寺会館大食堂だ。

 

浜松町・大門界隈はオフィスが多く、ランチの激戦区だ。お昼時には、たくさんの会社員が街に繰り出し、どの店も混雑する。

 

しかし、ここは混雑とは無縁だ。まず、ほとんどの人は、ここに食堂があることを知らない。そして、食堂があることを知っても、一般利用可能とは思わない。最後に、一般利用可能であることを知っても、注文が済むまで「本当に大丈夫なのか?」という不安に付きまとわれるからだ。

 

だが、不安は無用だ。平静を保ちつつ注文に向かいたい。

 

ランチは、毎日おおむね定食(2種類)と、カレー・麺類の合計3・4種類から選ぶことが可能だ。ホワイトボードからメニューを選び、カウンターに伝えてお金を払う。ホワイトボードに金額が書かれていないことに少々戸惑うが、これで注文は完了だ。緊張から解放される。システムさえ知ってしまえば、なんてことはない。普通の食堂と一緒だ。ちなみに量はボリューミーで価格も良心的(800円前後)だ。

 

味も良い。それもそのはず、ここの食堂は近所の仕出し弁当屋さんが調理をおこなっているのだ。受け取った食事を見て「なるほど。お坊さんも、お肉を食べるのね。」と思う。飲料用の冷蔵庫にビール瓶が並んでいることに少し戸惑う。まぁよい。ちなみに定食に付いてくる豆腐は胡麻豆腐のため、醤油をかけないように気を付けていただきたい。

 

お坊さんたちと同じテーブルに並んで静かにランチをいただけば、何だか自然と心も洗われたような気がするのは私だけだろうか。

 

ごちそうさまでした。

 

店名:増上寺会館 大食堂
住所:東京都港区芝公園4丁目7-35(増上寺会館内)
営業時間:不明(ランチは概ね11:30~13:30)

 

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