先日、「ほどほどで十分な量」という考え方について備忘のために残した。
自分にとってパタゴニアとは ”高価なアウトドアブランド” であり、あいにくボードショーツとTシャツと帽子くらいしか持ち合わせておらず接点は少ないのだが、時々その考え方に心を動かされるものがある。
その1つは、Patagonian 100ヶ条だ。これはかなり昔の雑誌に掲載されていた内容だ。(調べたところ、どうも1998年のエスクァイア 日本版 臨時増刊だったらしい。)
これも忘れないうちに手帳から転記しておこう。
- ルールは盲目的に従うものではなく、自分たちで創るものである。
- 過ぎ去りし時代の栄光、成功をひきずらない。
- 夢中になり悪戦苦闘することが仕事であり、それは決して苦労ではない。
- 我を忘れることが遊びである。
- 何事も閃いたり、思ったら、まずアクションをひとりでも起こす。
- お金のかからない自分なりの贅沢を知っている。
- ムダな生活用品よりも趣味に関するモノの方が家に多い。
- 業界づきあいは必要最低限にとどめる。
- 神出鬼没。
- 単純なくりかえしの作業に神経を集中することが出来る。
- 神は決して人の姿をしていないと思う。
- 利害関係ではない人間関係に恵まれている。
- プロの物書きではないが文章を書くのは好きである。
- 投機的なることにはいっさい興味がない。
- 寝食忘れて物事を追求してしまう。
- 太陽系の中のひとつの惑星に自分は生きていると感じることがあり、神秘を知る。
- 生きることはユーモラスなことだと笑うときもある。
- ハードなときでも人生や仕事を楽しむコツを知っている。
- 大人の常識よりも子供の奔放さに本来の姿を見る。そして感心する。
- 生活習慣のひとつに日記やスケッチがある。
- インスピレーションやテレパシーに満ちた生活を送っている。
- およそ営利目的だけで作られた新製品には興味がない。
- 名コックの料理もいいが、山の上で渇きを潤おす一個の果実の至上の美味を愛す。
- 美術館の中の高価な美より日常生活の中に在るさりげない美を愛す。
- 人は誰しもがアーティストだし、そうあるべきだ。
- クリエイティブな作業に没頭しているときに生きる悦びさえ感じる。
- 歩いて行ける所ならば、車には乗らない。
- 子供の頃から好きで、ずっとやりつづけていることがある。それがあるから自分だと思う。
- モノの名称よりも、自然に関する名称をよく知っている。
- 動物との共生感が人には絶対に必要な感覚であると信じている。動物は魂の友である。
- 山や海は聖書以上の偉大なるバイブルであると感じたことがある。
- 喜びや富は多くの人と共有すべきものである。
- 悲しみは自分だけのうちにひっそりと秘め大事にすべきもののひとつである。
- 文明ということでいえば、先進国より未開社会に真価をみる。
- マス・メディアを信用しない。観ない、読まない。
- 都市での流行現象に無関心のうえ、他人を意識したファッションを着ない。
- どんな問題も頭で解決するものではなく手と足を使い解決する。
- 過ち、失敗からは逃げず真剣に取り組む。
- 手になじんだ道具を使い、創造する趣味がある。
- コレクターではないが、愛着のあるモノがたくさんあり、大事にとってある。
- 50歳を過ぎてから信念と確信に満ちた仕事をはじめる。
- 生涯一職人的なスピリットを持った自由人であろうとする。
- 人は誰しも何らかの使命を持って生きるべきだと思い、それを実践している。
- 仲間たちとの仕事、遊びであれば思い切りエンジョイできる。
- 原点が何であるかを知り、そこに戻らず、よりよい方向へと前進する。
- 人と能力を競いあうことよりも高めあうことに興味がある。
- いくつになっても自然に対する驚きを忘れない。
- ネクタイ、スーツが仕事着だとは思わない。働きやすいスタイルが一番。
- テキパキと仕事をこなしてしまったら、勤務時間中でもあとは勝手。
- 知的な好奇心と体のはたらきがひとつである。
- 人と人との出会いからすべてがはじまり、そこに未来が開かれていった。
- 誰も歩まなかった道を先人たちの残した英知をムダにせずに歩む。
- 組織はシステムではなく個人が解放されるサークルであるべきだ。
- 何よりも自己の健康の管理が大切である。と同時にメンタリティの自己コントロールも。
- フラストレーションを決して他者にぶつけない。
- 音楽の響きの奥に感情の源を知る。
- エゴがある限り、それをのぞむ限り、人は何も得ることができない。
- 町内の人々と親しく長いつきあいがある。街にも通じている。
- 酒場で決して社会、会社、家庭の自慢や愚痴をいわない。
- よきライバルである親友たちに恵まれている。仕事でも遊びでも。
- 超自然、非科学的世界におけるフォースを信じる。強い関心があり、調べたりもする。
- 何事も決断が早い。
- 体験したことのないことを知ったかぶりをして批判的に語らない。
- 年少者であれ年輩者であれ年の差を超えて、よき人生の友となれる。
- 道具とは社会の中のルールではなく、地球そのものに対する愛であると思う。
- 前例のないことでも、正しいと思えばやってしまう。
- 他人の意見を尊重するが、自分の意見は曲げない。
- 大自然を前に神を感じたことがある。
- 飛行機では行くことのできない旅先に憧れ、何度も実際に行ったことがある。
- 心の通った握手のやり方を心得ている。
- 天体に関する忘れ難き思い出がある。
- 旅行以外のときは手ぶらで暮らすのが性に合っている。
- 昼と夜の過ごし方のメリハリがハッキリしている。
- いくつになっても、たえず何か学ぼうとする。
- 鍵の数だけ人は不幸であり、賞なるものも、その鍵と同じである。
- シンプルな生活ほど人の強さをあらわしている。
- テレビを観ることは、ほんの気晴らしである。観ないにこしたことはない。
- 家族内での断絶はない。
- 自分独自の人生経験にのっとった暦がある。
- ひとり暮らしの不自由さは感じない。
- 休日に退屈をおぼえることはない。気の向くままに行動している。
- カルチャー・ショックにより自分自身を強くすることができる。
- いつも太陽と月が気になる。
- 計算よりも偶然のなりゆきに事の本質があることを知る。
- 自分が心安らげる場所が何処かよく知っている。
- 盛り場よりも”外れ”のちっぽけな町を愛する。
- マネー・ゲームのために結束し、抗争はしない。そんなゲームからはおりる。
- 古き佳き時代の音楽やアート・オブ・リヴィング、詩、人を愛する。
- 女子供という見方、扱い方をしたことがない - 男ならば。
- 他人のプライバシーをのぞきみしたり、干渉したりするようなことも、気もない。
- 肩書きで相手をみない、そんなものに惑わされない。
- 東洋的、日本的な文化や精神世界への関心がある。
- 何であれ、他人をうらやましいと思ったことがない。
- どんなに忙しくても、本を読む時間はつくる。
- 遊び友だちとの笑いに満ちた長く自然のつきあいがある。
- ネイティブ・ピープル、カルチャーに尊敬の念を抱く。
- 臨機応変の生き方をしている。
- それを欲しているうちには、それは本当に手に入らないことを知っている。
- 海と山で、この地球のことを学び、街で、人生のことを学んだ。
- はじまりは終わり、終わりははじまり・・・であると知る。
いま初めて読んだとしても、きっと何かにメモしただろう。
毎日忙しいからといって、流されていないだろうか。忙しさを理由に自分の時間ややりたいことを後回しにしていないかな・・・。人間らしい生活ができているだろうか。あらためて、そんなことを考えた。
コメント