がん検診を受診して考えたことと、受診のススメ。ぜったい。

先日、がん検診を受診した。

 

「バリウムが不味い・グルグル回るのが苦痛」とか「行く暇が無い」といった理由で、がん検診は人気が無いようだ。実際、知人・友人に話を聞いても「受診していない/したことが無い」という人が少なく無い。

 

たしかにドロドロしたバリウムを発泡剤のあとに飲むのは気分の良いことでは無く、撮影時にはグルグルと回転しなければならないのは苦痛だった。
(これでもバリウムは美味しくなった。というのだから、昔は、さぞかし大変だったのだろう。)

 

しかし敢えて言おう。がん検診は受診すべきであると。

 

国立がん研究センターの統計データに基づくと、がんの罹患は男女とも50歳代くらいから増加し、高齢になるほど高いことが読み取れる。がんは「遺伝子がダメージをうけたことによって起こる病気」と言われており、高齢になるほど遺伝子のダメージが増えるので罹患する確率が高くなると考えられている。確率だけでいえば、私は「未だ、罹患する可能性がとても低い年齢」といって良い。受診しない判断というのもあったわけだ。

 

しかし、著名人だと一昨年は小林真央さんが、そして昨年は山本“KID”徳郁さんが若くして亡くなられた。今でも強烈に記憶に残っている。30代・40代でも全く罹患しないわけでは無いのだ、確率が低いだけなのだ。そして、若いうちは遺伝子の修復機構や免疫系等がしっかり働いているにも関わらず、それでも罹患してしまうということは、ひょっとすると若いうちの罹患はタチが悪い・重症化する可能性が高いということではないだろうか。また一般的な話として、生活習慣を良くすることで、がんのリスクを下げることができると言われている。残念だが私は生活習慣に自信が無い。そして生活習慣をどんなに良くしても、リスクをゼロにできるわけでも無いだろう。

 

診断の結果は100%という訳では無く、がんの種類や場所によっては見落としてしまうこともあるそうだ。デメリットとして、検査によって体に負担もかかるし、過剰診断になる可能性もある。しかし一方で、昔と違って現在ではがんは不治の病では無く、早期に発見すれば治せると言われている。人はいずれ亡くなるものであるが、自助努力で避けられるものならば、今はまだまだ避けたい。そして、私は家族をはじめ、大切な人たちを悲しませたくない。

 

いろいろと考えた結果、受診することに決めた。

 

もちろん、人によって判断はさまざまだろう。しかし、自治体の補助や健康組合の補助により、1万円程度で検診を受けることが可能なはずだ。

 

あなたに大切な人はいますか。いるならば、その人を悲しませなくて済むように。もし万が一いなくても、あなた自身が苦しまなくて済むように。そして、あなたのことを大切に思ってくれる人を悲しませなくて済むように。がん検診を受診しましょう。
(個人的には、子供が独り立ちするまでは必須かな。と。)

 

ちょっと飲んだり遊んだりするのを我慢してでも検診を受ける、これが私の判断だ。

 

がん検診

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