高島屋のセールでオーダーしたスーツの満足度が、とても高かった話

私はスーツが好きでは無い。 夏は暑く、冬は寒い。ネクタイを締めたからといって通常の3倍のスピードで仕事がはかどるわけでは無い。汚れても自宅で洗濯という訳にいかず、なぜか普段着の時よりもパスタやカレーうどんの汁が跳ねる気がする。

 

 

厄介な代物だ。

 

 

とはいえ、どうせ着るなら、きちんと着こなしたい。 スーツを着る時といえば

  • ビジネス(要は、普段のお仕事)
  • 冠婚葬祭(厳密には、冠婚葬祭時はスーツでは無く「礼服」だが。)
  • 式典・パーティー

等があるが、単純にまとめてしまえば「多くの人と会う機会」で「正装が求められる機会」だ。このような時に着る服のサイズ選びは特に重要だ。サイズが合っていないと、途端にだらしなく見えてしまうからだ。また、毎日着る制服のような物なので、数年に一度は買い替える必要も出てくるだろう。歳をとるにつれて、体型も少しずつ変わってくる可能性がある。

 

 

私は学生の頃スポーツをしていたためか、足腰回りが他の人と比べるとガッシリしている。20代の頃は主にマルイやルミネ等のファッションビルでスーツを買うことが多かったが、サイズが合わないブランドが多かったことを今でも覚えている。一度は着てみたかったが、ポールスミスのスーツにいたっては毎シーズンどのモデルも細身で、ついに買うことは無かった。パンツがはけないのだ。他のブランドでも、パンツのサイズにあわせるとジャケットがゆったりめということが多く、良い物にめぐりあえることは少なかった。

 

 

そろそろ新しいスーツが必要だと思っていたところ、先日、電車内で高島屋の「イージーメード2着セール」の吊り広告を見かけた。オーダースーツが2着でこの値段?ファッションビルで購入した時の、ほぼ1着分の値段ではないか。安い。高島屋クオリティでこの値段なら「買い」であろう、行ってみることにした。

高島屋の広告 ※私が行った時の物とは違うが、このような広告だ。(高島屋ホームページより)

 

 

注文の流れ

生地選び

売り場に着いたら、まずは生地を選ぶ。並べられているたくさんの生地の中から、どの生地でスーツを作りたいか決めるのだ。生地にはそれぞれ値段が付けられていて、一番安い生地を2つ選ぶと、広告に書かれた値段でスーツを作ることができる。高い生地を選んだ場合は、それだけ値段が上がってしまうのだが、高い生地と安い生地を組み合わせることも可能だ。高い生地の方が肌触りは良いが、安い生地の方が耐久性は良かったりする。高ければ良い。という訳では無いらしい。わからない点があれば、店員さんに聞いてみるのが良いだろう。

 

生地を選んだらカウンターに向かう。

 

 

型(モデル)選び

生地を選んだら、次は型(モデル)選びだ。型(モデル)とはシルエットのことだ。 この時は「ブリティッシュ」「ミラノ」「ナポリ」「インターナショナル」の4種類から選ぶことができた。各モデルの特徴は以下のとおり。

  • ブリティッシュ 肩パット・ウエストの絞りがしっかり入っている。
  • ミラノ 肩パット・ウエストの絞りがナチュラル。
  • ナポリ 肩パットが無く、ミラノよりもさらにナチュラル。カジュアル向きかと。
  • インターナショナル 最もベーシックなモデル。「ベーシック」という名前にすれば良いのに・・・。

初回ということもあり今回は「ベーシック」、いや「インターナショナル」を選んだ。生地ごとに型(モデル)を変えることも可能だ。

 

高島屋

 

採寸

いよいよ採寸だ。スーツをオーダーしているという気分が一気に高まる。採寸してくれるフィッターの方と、結果を記入する方(おそらく、通常の紳士服売り場の店員さん)の2名で担当してくれるため、仕事がどんどん進んでいく。パンツやジャケットの裾の長さ、ウエストサイズをどれくらいにするか等、調整をしたい場合はここで伝えることになる。

私の場合、左右の腕の長さが微妙に違うということを伝えられた。言われてみれば、これまでジャケットの袖口から覗くワイシャツの長さが左右で違っていた・・・。左右の腕の長さが違う人は少なくないらしい。

 

 

ディテール選びとオプション追加

裏地やボタンの選択、ステッチ、パンツの裾はシングルかダブルか、ダブルの場合の折り返し幅等を決めていく。無料で選択できるものと、一部有料のものがある。オーダーするのは初めてでも、既にスーツを何着か持っているのであれば、ここで少し遊び心を見せてみるのも良いだろう。裏地やボタンはとにかく種類が多く、選んでいて楽しい。

 

 

お会計

ディテール選びとオプション追加が終わったら、お会計を済ませて終了だ。高島屋では数年前からdポイントをためる・つかう事ができるため、dポイントを貯める旨を伝える。完成までの期間は約1ヶ月間。配送も可能とのことだが、仕上がり確認のためにも初めての場合は店舗受け取りが良いだろう。途中で悩みまくることが無ければ、お会計まで1時間程度で完了する。

高島屋の注文票

 

 

 

受け取り

注文から約1ヶ月後、完成したスーツを受け取る。試着してみると既製品のスーツとは明らかにフィット感が違い「自分のための1着」であることを感じる。

足腰回りの窮屈さは無くジャケットのサイズも思ったとおりだ。試しにしゃがんでみても問題無い。これまで感じていた「ジャケットの袖口から覗くワイシャツの長さが左右で違う」件も解消されている。安いほうの生地を選んだが気になることも無い。

 

私の場合は無かったが、ごく稀に「もう少し大きめが/小さめが・・・」ということがあるようなので、心配であればやはり店舗受取が良いだろう。

 

当然だが店舗受取の場合は「持ち帰り」が必要になる。重くは無いがスーツ2着は少しかさばる量なので、電車やバス等で持ち帰る場合はタイミングには気を付けたいところだ。

 

 

感想

オーダーメイドのスーツは敷居が高く金額も高価、自分とは縁が無いものだと思っていた。しかし、思っていたよりも身近で、安く満足度が高い買い物をすることができた。

自分の体にフィットしたスーツを、この値段でオーダーできるというのはとてもお得だ。スポーツをやっていたため既製品ではサイズが合わないという人はもちろん、それ以外の人にもお勧めだ。 満足度は★★★★★だ。

高島屋では数ヶ月に1度のペースでイージーメードセールを実施しているようなので、次回もここで買うことにしよう。

 

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